「エンゲージメントを高めたい」
そう考えたとき、多くの会社が次のようなことを思い浮かべます。
- 研修を増やす
- 評価制度を見直す
- 新しい制度を導入する
もちろん、どれも間違いではありません。
しかし、エンゲージメントが高い会社ほど、最初にやっていることはもっとシンプルです。
それは、
人を動かそうとする前に、環境を整えることです。
まずやっているのは「やる気を引き出すこと」ではない
エンゲージメントが高い会社は、
最初から「モチベーションを上げよう」とはしません。
なぜなら、人は本来、
- 意味がわかれば動ける
- 安心できれば関われる
- 期待されれば応えようとする
存在だからです。
つまり、
やる気を引き出す前に、やる気を下げない環境をつくる
これが最初の一歩になります。
最初にやっていること①「会社の考え」を言葉にする
エンゲージメントが高い会社では、
経営者や管理職が、次のことを言葉にしています。
- 会社はどこを目指しているのか
- なぜこの仕事をしているのか
- 何を大切にしているのか
立派な理念である必要はありません。
- 朝礼で話していること
- 会議で何を基準に判断しているか
- 注意するときに、何を理由にしているか
これらが一貫していることが重要です。
「何を考えている会社なのか」が伝わると、
人は判断しやすくなります。
最初にやっていること②「役割」をあいまいにしない
エンゲージメントが低い職場では、
次のような状態がよく見られます。
- どこまでやればいいのかわからない
- 責任の範囲が不明確
- 判断すると怒られることがある
これでは、人は自然と指示待ちになります。
エンゲージメントが高い会社では、
- ここまでは任せる
- ここから先は相談する
- 失敗しても責めない範囲
が、暗黙でも共有されています。
役割が明確になると、
人は安心して動けるようになります。
最初にやっていること③「話していい空気」をつくる
「意見があれば言っていい」
そう言うだけでは、本音は出てきません。
エンゲージメントが高い会社では、
- 否定から入らない
- まずは話を最後まで聞く
- 意見を言った人が損をしない
という姿勢が、日常の中で示されています。
特別な制度よりも、
- 会議での一言
- 現場での声かけ
- ミスが起きたときの対応
こうした小さな積み重ねが、
「話しても大丈夫」という空気をつくります。
3つに共通するポイント
ここまで紹介した3つに共通するのは、
すぐに始められることだという点です。
- お金はほとんどかからない
- 大きな制度変更も不要
- 今日からでも意識できる
エンゲージメントは、
何かを「足す」ことで高まるのではありません。
すでにあるものを整理し、伝え直すこと
ここから始まります。
小さく始めることが、結果的に一番早い
「全部整ってから取り組もう」
そう考えてしまうと、何も進みません。
エンゲージメントが高い会社ほど、
- 完璧を目指さない
- 小さく試す
- うまくいったら続ける
という進め方をしています。
まずは、
- 自分の言葉を見直す
- 現場の声を聞く
- 役割の線引きを整理する
このどれか一つからで十分です。
次回予告
次回は、
「エンゲージメント施策がうまくいかない会社の共通点」
をテーマに、
- なぜ頑張っているのに成果が出ないのか
- よくある失敗パターン
を解説します。
「うちはちゃんとやっているはずなのに…」
そう感じたことがある方に向けた内容です。


