研修を実施した。
制度も見直した。
アンケートも取っている。
それでも、
職場の雰囲気が変わらない
人が定着しない
期待していた効果が出ない
こうした相談は、とても多く寄せられます。
エンゲージメント施策がうまくいかない理由は、
「やり方が間違っている」からではありません。
多くの場合、
取り組む順番や考え方がズレているだけです。
共通点①「正解の施策」を探してしまっている
うまくいかない会社ほど、
次のように考えがちです。
- どんな施策が効果的なのか
- 他社は何をやっているのか
- 成功事例をそのまま取り入れたい
もちろん、情報収集は大切です。
しかし、エンゲージメントに万能な正解施策はありません。
- 会社の規模
- 業種
- 人間関係
- 現場の温度感
これらが違えば、合う施策も変わります。
「何をやるか」より先に、
「今の自社はどんな状態か」を整理しなければ、
施策は空回りします。
共通点② 現場の負担が増えている
エンゲージメント向上のために始めたはずなのに、
- 研修が増えて忙しくなった
- 新しいルールが増えて覚えきれない
- 書類や報告が増えた
このような状態になっていないでしょうか。
現場から見ると、
- 「また新しいことが始まった」
- 「結局、仕事が増えただけ」
と感じてしまうことがあります。
エンゲージメント施策は、
現場を楽にする方向でなければ続きません。
負担が増えれば、
どんなに良い内容でも反発が生まれます。
共通点③「やらされ感」が残っている
施策がうまくいかない会社では、
- 参加は義務
- 形だけのアンケート
- 意見を出しても反映されない
といった状態が見られます。
これでは、
エンゲージメントどころか逆効果です。
人は、
- 自分の意見が尊重されている
- 関わる意味がある
と感じたときに、初めて前向きになります。
納得感のない施策は、続きません。
3つに共通する本質的な問題
ここまでの共通点にあるのは、
- 人を変えようとしている
- 行動だけを変えようとしている
という点です。
しかし、エンゲージメントは
人を動かすことではなく、環境を整えることで高まります。
- なぜこの取り組みをするのか
- 何がどう良くなるのか
- 現場にとってのメリットは何か
これが共有されていなければ、
施策は「イベント」で終わってしまいます。
うまくいく会社が意識していること
エンゲージメント施策が機能している会社は、
- 小さく始める
- 現場の声を聞きながら調整する
- 完璧を求めない
という姿勢を持っています。
最初から、
- 全社一斉
- 大きな制度変更
を狙うことは、ほとんどありません。
「続くかどうか」を最優先に考えています。
施策の前に立ち止まって考えてほしいこと
もし、今までの取り組みが
うまくいっていないと感じているなら、
- 施策を増やす
- 新しいことを始める
前に、一度立ち止まってみてください。
- 今、現場は何に困っているのか
- 何が一番の負担になっているのか
- 本当に必要なことは何か
ここを整理するだけでも、次に取るべき行動は変わってきます。
次回予告
次回は、
「エンゲージメントを高めるために、まず見直したい3つの仕組み」
をテーマに、
- 制度
- ルール
- 日常の運用
の観点から、具体的に解説します。
「何から整え直せばいいのか知りたい」
そんな方に向けた内容です。


